イノベーションを起こす「KYのすすめ」

最近、「イノベーションを起こすにはどのようにすればよいのか」と、聞かれることが多くなりました。このときに私がお話しするのは、「KY=空気を読まない」のすすめです。

考え方に多様性のあるチームをいかに構築するか、そして、その多様性のある意見をいかに引き出せるかがイノベーションを生み出すための鍵になります。リーダーとして、チームの一人ひとりが違った考えや意見を発言しやすい環境をつくるのは、とても重要なのです。

私の場合、どうするかというと、会議の前にあえて場の空気を読まないで勇気を持って発言してほしいと伝えるのです。仮にリーダーである私が持っている意見と対立しても、思ったことは何でも言ってもらいたいし、私も参考にしたいと思っています。

突拍子もない意見の多くは使いものにならないのですが、めげずに続けていると、ある頻度でブレークスルーにつながる意見が出るのです。

ここで重要なのは、それぞれの意見は取り上げられることもあれば、取り上げられないこともあり、最終的に下された決断には文句無く従ってもらうというルールを会議の参加者に明確にすることです。

ベンチャー企業の意思決定はスピーディーでなければならないので、最悪の場合、限られた時間内でコンセンサスを得られないことも許容しなければなりません。そうでなければ、決断を最大の効率で実行することができないからです。

このような環境を整えることにより、思いもよらない発想や解決方法が出てくるようになります。多様性のある意見をまとめるには時間と労力がかかりますが、イノベーションを起こすために、やる価値は大きいのです。

ですので、私はあえて、「KY=空気を読めない」ではなく、よい意味で「KY=空気を読まない」をおすすめします。