『「なりたい人」になるための41のやり方』

 サンマーク出版から2冊目の本を出すことになりました。

『「なりたい人」になるための41のやり方』というタイトルをみると、あたかも私が「なりたい人」になったかのように聞こえるかもしれませんが、そういうわけではありません。

多くの人が、「なりたい人」になれるのはごく一部の恵まれた人たちだけだと思い込んでいます。

「なりたい人」というのは、自分がやりたいことをまずはやってみることができる人だと思います。やりはじめると、自然とその世界の人たちとのつながりが出来ます。人脈は後からついてくるものですから、そんなに心配することではありません。

「いやしかし、お金がないと何もできない世の中だから、やっぱり私にはハードルが高いんです」と、そう思う人もいるでしょう。

私は米国シアトルという異国の地で、全く人脈もお金も何もないゼロからの起業をしました。起業した時はなけなしの資金でのスタートでした。知人に借りながらもなんとか工面しようと、たくさんの投資家に出向いて、たくさん断られました。その頃の私は断られれば断られるほど、投資をしてくれる人に出会える日が近づくと信じていました。また、断られるにはそれなりの理由があって、改善すべきところ、アピールすべきところ、リサーチが足りないところ、いろんな指摘をされます。一つ一つのアドバイスを心して受け止め活かしていけば、次の投資家に会う時にはよりよい話し方ができるにようになります。だから断られても心が折れることはありませんでした。そんな日々を送っていたある日、大きな投資をしてくれる出会いに恵まれたというわけです。

ですから、お金がないから諦めるのはもったいないと思うのです。

もう一つ、大切なことは、多様性を許容する生き方です。これからの社会はどんどん多様化が進みます。その中で自分と異なる価値観を受け入れることができないために摩擦もおこるでしょう。組織論ではよく言われることですが、チームのよりよいパフォーマンスを求めて組織を改革するには「form」「storm」「norm」「perform」というステージをくぐらなければなりません。多様性の摩擦はまさに「storm」だと思います。組織でいうと、目的があってチームが編成されるわけですから、その摩擦を乗り越えて、チームとして機能し、パフォーマンスを上げていくことが求められます。組織を離れた個人でも社会の一員には変わりありません。許容する意識を自ら養っていくことがよりよい社会への貢献になるのではないでしょうか。

許容していくと、自分とはまったくキャラクターが異なる人たちとのコラボレーションを生み出せるようにもなります。ですから、イノベーションには多様性を許容することが欠かせない要素だと、私は考えています。

私の大きな目標は世界が多様性を許容することにより紛争が少ない世の中へとむかうために何かを成し遂げることです。現在多くの国際紛争が異なる文化や価値観に対する寛容さの低さあるいは欠如からきていると考えています。一生をかけて取り組みたい問題だと思っています。

失明疾患を治療して目が見える人を一人でも増やしていくことは、一人でも多くの人が心の目を開き、他者を内面から認めあえる精神的な豊かさを持つ人が増えていくことへの願いでもあります。これが私の長期的なソーシャルミッションです。

こういった私の考えを『「なりたい人」になるための41のやり方』に、盛り込んだつもりです。

是非、読んでいただいて、感想を聞かせてください。