CEOネットワーキングの重要性

アキュセラCEOとしてのネットワーキングは、業界のCEOの交流に特化したイベントが年に数回はあります。

7月にウェストコーストのバイオテック企業のCEOの集まりがありました。少人数かつ参加者ほぼ全員がバイオテックのCEOだというのは初めてでした。「Biotech CEO Summit」というイベントで、今回が第一回目の開催でした。今年の様子を写真で見ることができるので、ぜひ、こちらからご覧になってください。

ネットワーキングは通常だと有名なCEOが登壇し、聴衆にはCEOに限らず会社の幹部や周辺産業の人たちが参加していることが多いのですが、今回は参加者ほぼ全員がバイオテックのCEOだったというのは特徴的でした。

最近のバイオテックの集まりでのディスカッションで印象に残るのは、創業者がCEOであり続けるべきかいなかという話題です。かつてアメリカではベンチャーが成功するファクターとして、ファウンダーは黎明期だけCEOを担い、会社のステージに応じてCEOを変えていくというモデルが主流でした。ところが、近頃では、やはりファウンダーが長期にわたって会社を成長させていける企業が、より成功するという考えに変わってきているようです。

私自身の経験から述べるとすれば、技術の生みの親であるファウンダーがCEOとして指揮をとることは、創業ミッションを貫き、 難局を乗り越えていくための意思決定をしていくことだと思います。ファウンダーの情熱と成功へのコミットメントは並大抵のものではありませんから、一般的に言われる経営論に固執する必要はありません。特に医薬品開発のような時間のかかる、そして深い専門知識を必要とする事業は、長年にわたって多くの予測不可能な困難を理解し、乗り越え続けなければならないのです。

たまに同業他社のCEOと話題にあがるのが、共通する永遠の課題です。それは、創薬は3万分の1の成功確率の世界で、失敗に遭遇することのほうがはるかに多い産業の中でどのようにして生き残るか、資金を調達し続けて、社員のモチベーションをどのように維持し続けるかということです。

こういった場では「We can not plan for the disaster, but we can be prepared for it.という言葉をよく聞きます未来に起こりうる予測不可能なことに対して計画をたてることはできなくてもいろいろな状況変化に対応するために備えることはできるわけですここでいう「Prepare = 準備」とはいざというときに備えて人脈を構築し絶えず新しい情報を取得し組織の機動力を高めておくという常日頃から地道な努力の積み重ねです

いかなるビジネスをするにしても人を巻き込むことに変わりはないので、賛同する仲間を増やすこと、志に共感できる人や専門性の高い人と出会える機会を積極的に見つけていくには、ネットワーキングは必要不可欠だと思いますし、CEOとしての私の重要な仕事の一部だと思っています。