Innovation

加齢黄斑変性の治療薬開発について

加齢黄斑変性の治療薬開発について

アキュセラが開発中の加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい、AMD)という目の病気の治療薬候補の臨床試験フェーズ2aの結果が「RETINA」という米国の眼科ジャーナルの2015年6月号に掲載されました。

加齢黄斑変性は、緑内障よりも患者数が多く、世界で約1億3千万人もの人々が患っています。欧米では失明にいたる原因疾患の1位を占めるほどです。進行すると視野の中心部から見えなくなるため、字を書いたりお茶を入れたりする日常的な動作に支障をきたしてしまいます。

この病気は、視細胞が光を浴びすぎて網膜がダメージを受けることが原因のひとつと考えられています。初期のドライ型を経て、ドライ型のまま視力が低下するケースと、長年ドライ型を患ったのちに眼底出血をきたしウェット型に移行するケースがあります。この二つのタイプの末期症状の違いをわかりやすく例えると、液晶画面のピクセル落ちが一つのドットから徐々に広がって地図状あるいは面状に広がっていくのがドライ型で、画面の上に絵の具をこぼしてしまうのがウェット型です。詳しくは、私がプレジデントオンラインで連載している【開眼!「朝令暮改」仕事術】の「飲むサングラスって何ですか?」に書いていますので、そちらをお読みいただければと思います。アキュセラが開発中の「飲むサングラス」と呼ばれる「エミクススタト塩酸塩」についても解説しています。

GLOBISプロフェッショナルセミナーと東京大学にて

GLOBISプロフェッショナルセミナーと東京大学にて

6月はGLOBISと東京大学にて講義にお招きいただいた。MBAを学ぶ社会人のみなさんも、高校を卒業して間もない大学生も、興味をもって聞いてくださってありがたかった。

GLOBIS経営大学院のProfessional Seminarでは、Management of Innovation: Capturing, Developing and Achieving, from a Seed というテーマで、いかにしてイノベーションの種をつかみ、育て、実らせていくかについて話をさせていただいた。

多様性を重んじる社会の創造

多様性を重んじる社会の創造

BSフジのPRIME NEWSに出演させていただいたのは去年の9 月19日のこと。今日はその時のことを少しお話したい。番組の最後に出演ゲストによる「私の提言」を紹介するコーナーがある。その時に書いた言葉が 「多様性を重んじる社会の創造」である。

番組がはじまる前に控え室でボードと大きな筆ペンが渡され、一発勝負で書いた。
この筆ペンは写真で見るとわからないが、通常よりかなり大きい。こんなに大きな筆ペンを手に、字を書いたのははじめてだった。不慣れなりに気合いを入れて書いたつもりだが、番組を見てくださったみなさんはどう思われたのだろう。

シアトルの若手起業家へのメンタリング

最近よく地元のシアトルで、若手起業家から相談をうける。中には私より年上の新米起業家もいる。バイオ業界の起業の平均年齢はITに比べて高い。厳しく法律で規制されている業界なので、規制の枠組みを十分理解していることが重要だからだ。 私のことを誰かに聞いたり、地元のネットワークイベントで知り合ったり、中にはLinkedinでコンタクトをしてくる人がいたりなど、きっかけはさまざまだ。

努力なしに優れたフォームは身につかない

先日、アスリートの為末さんと食事をしながらスポーツ選手のフォームについて話をした。

為末さんと知り合ったのは、今年の2月に開催されたグロービス主催のG1サミットだ。

G1サミットの参加メンバーで雪合戦をしたときに、同じチームになったので、勝つための戦略を一緒に考えたのはとても楽しかった。

また、認知科学とスポーツについてや、米国ではスポーツ選手は引退後も生活を維持する仕組みができていることなどについて話をした。米国では、スポーツ選手は文武両道である必要があり、オリンピックチームに入るためには学業においてオールAでなければならないのだ。残念ながら日本にはこういった仕組みがないため、引退後は不安定な生活を送っている元スポーツ選手は多い。これは日本がこれから考えていかねばならない一つの問題と言えるだろう。

ノウハウは会社ではなく、個人に蓄積する

「ノウハウは会社ではなく、個人に蓄積するから、経営者は常に成長し続けることをみせつけないといけない」というコメントを、先日、日刊工業新聞にご掲載いただきました。

日本と米国では企業の成り立ちや文化が異なるのですが、米国では8〜10年でキャリアを替えることを是とされています。一つの業務を身につけるうえで適当な年数と考えられているからです。